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織り出しの98式襟章について

織り出しの98式襟章は昭和17年~18年頃に生産された物です。
3式襟章に比べ流通量が少ないです。

下士官の98式と3式では星の色や位置が異なっています。
星の位置は端詰めか中央揃えかという事ではなく上下位置にも差異があります。
3式の一部に98式の色の糸を使用して作られた過渡期品がありますが
星が同位置に見える曹長階級章においてもその年式の違いを判別することができます。

これは以前開業したばかりの頃にお客様に教えて頂きました。
興味深く思ったのですが、その希少性はあまり評価の対象となっていないようで残念です。

ちなみに織り出しの上等兵については98式と3式を判別することはできずにおります。
同一なのかもしれません。
私が当時に決定権を持っていたとしたら3式の上等兵襟章は98式の物を継続生産します。

しかし物資が不足していたと言われる大東亜戦争後半に、
なぜほとんど差異のない曹長階級章の星の色や上下位置を変更して作り直したのでしょうか。
私にはそれが物理的理由だけとは思えません。

そう考えるとひょっとしたら上等兵にも僅かな差異があるのかもしれません。

現在98式の下士官用襟章を出品していないので比較をして頂くための資料画像をご提供できなくで申し訳ございません。
98式の下士官用織り出し襟章は数が少なく珍しいですが、存在しています事をお伝えしたくこの記事を書いています。
お心当たりのある方は確認してみて下さい。

私は収集家ではなく、歴史資料の消失を防ぎたく大切にして下さる方への橋渡しを無知なまま行っています。
商品説明を書こうとする度に知らないことが沢山あることを思い知ります。

軍装品が単なる規格品の大量生産ではなく、手間とコストをかけて多岐に渡っている理由は
失われた日本人の精神性の一端を垣間見せているように思います。

敗戦によって失われた日本人の誇りを伝えたいと願う私へ皆様のご指導を賜れましたら幸いです。

軍装品は日本人が民族の存亡をかけて作られた物です。
軍装品には日本人が決して失いたくなかった精神が込められていると思うのです。

憎しみや軍国主義などではなく、美しい伝統文化の思想がそこにあると思います。


DSC_00731.jpg

コメント

お尋ねしたいのですが織り出し式の襟章と座布団型の襟章で使い分けはあるのでしょうか?
防暑衣・夏衣用と軍衣用の違いだったりするのですか?

ご質問ありがとうございます

使い分けではなく年代の違いと思われます。
座布団の方が古い時期ですが、補給が不十分な外地の部隊などでは座布団が末期まで長く使われていたようです。
そのため防暑衣には座布団の印象があるのかもしれません。
海軍では古い階級章を古参下士官が好み改定後も意図的に円形の物を使用したと言われています。
陸軍も下士官は座布団の方が多いようです。
軍歴を誇示するために古い物を意図的に使用する海軍同様な価値観があったのかもしれません。

お早いご回答ありがとうございます。
陸軍の階級章の話もさることながら、
海軍の階級章の話までご丁寧にありがとうございます。
下士官の階級章は士官と違い完全に意匠が変わっているので、
昭和17年に一斉に切り替えたとばかり思っていました。
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プロフィール

someyagunsoh

Author:someyagunsoh
代表取締役社長 染屋雅俊

1965年4月27日生
千葉県佐倉市出身

陸上自衛隊 レンジャー課程修了
慶應義塾大学文学部中退
元進学塾・予備校数学教師
教育事業コンサルタント

大叔父は海軍上等兵曹染屋雄三
横須賀第二陸戦隊所属。海軍第五根拠地隊司令部付。
昭和19年7月サイパン島にて玉砕。

青春を護国に捧げ独身のまま戦死した子孫のいない大叔父の孫として生きる。

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