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勲六等旭日章・箱書き銀字品の時代特定について

旭日章は明治10年頃から平成初期まで勲章本体や綬の意匠がほとんど変わっておりませんので、時代の特定は困難です。
勲章類について様々調査をしておりますが、旭日章の時代を特定する公式な資料や研究論文等を拝見した事がございません。
よって勲六等旭日章・箱書き銀字品が「第二次大戦当時の旭日章で間違いないか」という問いに対し「間違いない」とは申し上げることはできません。

私感と致しましては勲六等旭日章・箱書き銀字品は金鵄勲章の前期・中期・後期と大別される後期の物と同様の箱の特徴を持っています事から昭和前期頃の物と推察されます。

瑞宝章は時代により僅かな意匠の違いがあり、ある程度の時代特定が可能ですが、ほぼ金鵄勲章と同様な箱の時代特性を持っています。
しかし瑞宝章の箱書きは昭和後期にも銀字の物があり、旭日章においては勲章本体の意匠が同じであるため、昭和後期に瑞宝章同様の銀字の箱書きの物が存在すると仮定したならば、その時代判別は極めて困難です。
瑞宝章では新しい物に文字が若干太いものがありますがその差は0.1㎜程度であり、また個体差があるため確証を得るには至りません。
昭和初期頃の物と全く同じ箱書きの昭和後期品も存在しています。

また旭日章が金鵄勲章や瑞宝章と同じ時代特性を持っている可能性は高いと思われますが確証はございません。

勲六等旭日章・箱書き銀字品は現在出品している昭和15年の勲六等旭日章の勲記と勲六等旭日章・箱書き銀字品は対ではありませんが、他の旭日章の勲記の在庫を見ると昭和15年の物が多く、この年は皇紀2600年に当たることから、旭日章がこの年に多く叙勲されたのではと推察することもできます。
よってこちらは「第二次大戦当時の旭日章」に最も近い物と推察されますが、昭和16年12月から昭和20年8月の約3年半の間の物ではない可能性がございます。
満州事変頃の物かもしれませんし戦後間もない頃の物かもしれません。
前期の通り昭和後期の物である可能性も否定できません。

当社に勲六等旭日章の箱書きが銀字の物が複数あり、文字の太さが異なっていますが箱内部に差異は発見できませんでした。

当社における1,000個に満たない程度の勲章による考察や推察では誤っている可能性もございます事をご了承下さい。
結論のない稚拙な内容で失礼致しました。

DSC_9766.jpg


コメント

う、羨ましい・・・

いやいや、1000個見比べるなんて、他では真似出来ないですよ・・・(汗

海軍の服制についてひとつ聞きたいことがあるのですが、通礼服の礼衣の飾緒穴は佐官の礼衣ならどれも開いているものなのでしょうか?
それとも、参謀や副官の方の礼衣以外は開いてないものなのでしょうか?
将官のものはすべて開いていると聞きます。
佐官のものはどうなのか見比べることが出来るほどの資料を持ってないので、よろしければお教え下さい。
よろしくお願いします。

Re: う、羨ましい・・・

コメントを下さりありがとうございます。

> いやいや、1000個見比べるなんて、他では真似出来ないですよ・・・(汗

勲六等旭日章を1,000個調査した訳ではございません。
勲章徽章類をトータルで1,000点弱程度しか知らない上での考察と言う意味でございます。


以下、ご質問へ回答させて頂きます。

> 海軍の服制についてひとつ聞きたいことがあるのですが、通礼服の礼衣の飾緒穴は佐官の礼衣ならどれも開いているものなのでしょうか?

開いていないものもございます。


> それとも、参謀や副官の方の礼衣以外は開いてないものなのでしょうか?

おっしゃる通りだと思います。


> 将官のものはすべて開いていると聞きます。

軍医等の将官相当官は将官飾緒を佩用しなかったようですので、
将官用の礼衣でも飾緒孔が無い物がある可能性があります。

以上、よろしくお願い致します。

ありがとうございます。

明確な回答、とても助かりました。
いきなりの失礼な質問に答えていただき、申し訳ないです。
将官でも開いていないという御話は目から鱗でとても勉強になりました。
ありがとうございました。
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プロフィール

someyagunsoh

Author:someyagunsoh
代表取締役社長 染屋雅俊

1965年4月27日生
千葉県佐倉市出身

陸上自衛隊 レンジャー課程修了
慶應義塾大学文学部中退
元進学塾・予備校数学教師
教育事業コンサルタント

大叔父は海軍上等兵曹染屋雄三
横須賀第二陸戦隊所属。海軍第五根拠地隊司令部付。
昭和19年7月サイパン島にて玉砕。

青春を護国に捧げ独身のまま戦死した子孫のいない大叔父の孫として生きる。

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