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無礼に国宝級の方と会う

当社の取扱品は修正や補修を加えない事が多いです。
これは歴史資料としての観点からと、また当時の品物を多くの方に手に取って頂けるよう販売価格を抑えたいとの考えからです。

そのため今まで刀を扱いながら研ぎには出した事がありませんでした。

研ぎはお客様が購入後にご自身で研ぎ師を探し依頼をして頂くようにお伝えしておりました。
今後も研ぎに出す気持ちはありませんでしたので研ぎ師の方との人脈は皆無でした。


過日状態の良くないが貴重な刀が入荷しました。
まずは現状で販売を開始致しましたが、初めて研ぎに出してみようかと思いその旨を説明文に書き添えさせて頂きました。
すると研ぎのお問い合わせを何件か頂きました。


そこから改めてネットで研ぎ師の方を検索したところ
自宅の近所に刀剣研磨師の方がいらっしゃることが分かりました。

そのサイトはiタウンページのような地域産業を支援する類の簡素なもので、
そこには住所・電話番号・地図サイトへのリンクと、一行
「刀剣に関することはお気軽にご相談ください」
と書かれていました。


三女が当時通っていた幼稚園の傍で私の自宅から自転車で10分程度の場所だったので、
サイトの文章を真に受けて気軽に電話をさせて頂きました。

なかなかご都合が合わずお話もままなりませんでしたが、
遠慮なく繰り返し連絡させて頂きようやくお会いする時間を頂きました。


私は娘を幼稚園に送った足で気軽に訪問し、
刀をご覧頂き見積もりをお願い致しました。

安くはありませんが驚くような法外な金額ではありませんでした。


私がお会いした方は小野博柳氏です。
電話番号を知ったサイトのプロフィールに小野光悦に師事と書かれていました。
私は光悦氏が誰なのかも知らず、苗字が同じことも気にしていませんでした。

小野博柳氏は人間国宝であった小野光悦氏より家督を継ぐ実子であり、
その仕事も継承され国立博物館などの国宝や重要文化財の研磨をされている方です。
おそらく近未来に人間国宝になられることは確実であると思われます。


なぜ面識も紹介もない私の依頼を受けて下さったのかは良くわかりません。
通常こんな個人の依頼はお受け下さらないのではと思います。


幼稚園の帰りに寄りますなんて無礼極まりない私に博柳氏は
「うちの娘も同じ幼稚園だったのですよ」
と気さくにおっしゃっていました。

まさか近所だから受けたなんて理由とは思えません。
きっとまた英霊の御加護なのではと思います。


現在御子息も修行を終え小野の名で日本刀研磨の仕事をされているそうですが、
私の依頼は博柳氏が自ら御担当下さるとのことでした。


伊勢神宮の奉納刀の業務の都合で当初予定の納期よりはやや遅れましたが、
博柳氏と仕事を共にしている国宝級の鞘師の白鞘が付いて
半年での仕上がりは普通に考えれば十分早いと思います。


またいつでも遠慮なくとのお言葉を頂きました。
納期や費用に無頓着で古来の伝統技法による国宝級の研磨をお希望の方はご連絡下さい。
また懲りずに言葉をうのみにして、見積もりを頂いてまいります。

私も博柳先生とお話しできる機会が得られることは嬉しいので歓迎です。

しかし叱られるまでの期間限定となるかも知れませんので悪しからず。

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プロフィール

someyagunsoh

Author:someyagunsoh
代表取締役社長 染屋雅俊

1965年4月27日生
千葉県佐倉市出身

陸上自衛隊 レンジャー課程修了
慶應義塾大学文学部中退
元進学塾・予備校数学教師
教育事業コンサルタント

大叔父は海軍上等兵曹染屋雄三
横須賀第二陸戦隊所属。海軍第五根拠地隊司令部付。
昭和19年7月サイパン島にて玉砕。

青春を護国に捧げ独身のまま戦死した子孫のいない大叔父の孫として生きる。

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